サービス業歴約30年が教える気配り上手になる方法③先を読んで自ら行動しよう!

先を読んで行動出来るスキルは仕事にも必要ではないだろうか?
気配り上手な人は仕事も出来る人が多いのは、必要なことが似ているからとも言える。その中でも先を読んで自ら行動する事はどの仕事にも共通して求められる。
具体的にどんな風に行動すれば良いのかを書いていこうと思う。
②で書いたコーヒーを配った場合の例
自らコーヒーを配ったという事に関しては、自ら行動しているので〇ではある。
ただ、全てに砂糖ミルクを入れるべきではなかったのだ。
では、どうすれば良かったのか?
何が準備出来るのか…状況によって違うとは思うが、コーヒーはあったのだからミルクと砂糖は別に用意して各自に取ってもらうのが正解だ。もし、他に準備出来る飲み物があるのなら、それも選択肢として用意した方が良い。
給湯室の様な場所があるのなら、日本茶はあるはずなので日本茶とコーヒーを準備する。知っている人たちなら観察してきた事が役に立つ。コーヒーも砂糖ミルクの有無が分かっているから、先に入れて直接手渡しすれば相手も嬉しい。分からない相手が数名いるなら、準備する数を2~3個多めにしておくと、最後の方に配る人にも配慮しているのが伝わり喜ばれる。

妊婦や小さい子どもにカフェインはダメだし、元々カフェインが苦手な人もいる。2~3百円の自腹を切る事にはなるが、自販機があったら麦茶なども準備しておこう!自販機など無い場合は、無いことを謝りつつ水でも良いか聞く方が良い。
多めに準備したものは自分で飲むか、早々に飲み終えた方がいたら「もう一杯飲まれますか?」と聞いて渡す。
ちなみに準備する時の状況でホットかアイスもある程度判断出来るので、暑い時やスポーツ・肉体労働後なら冷たいものになる。ただ、常に温かい飲み物しか飲まない人もいる。知っている人で分かっているなら最初から準備出来るが、知らない人がいる場合は念の為、2~3個は温かいものを準備しておこう。
日常に転がっているちょっとしたことに気付いて行動しよう!
日々の生活、仕事の中で出来る小さい気配りがたくさんある。
高い所のものを取ろうとしているが届きそうにない人を見かけたら…自分が届くなら、頼まれる前に取ってあげよう。もし、自分も届かないのなら踏み台になるものを探そう。
お店に入ってコートを脱いだら、すかさずハンガーを渡す。出来れば自分がハンガーを持ち「かけますよ」と自分がやるのがベストだが。
誰かに電話がかかってきたら(かけたら)、TVや音楽の音量を少し下げたり、掃除機などの大きな音がするものを使用していたらその間は止める。
電話や会話中に「メモしますね」と言いながら何か探している風なら、メモ出来る紙と筆記具を渡す。今はスマホにメモしたり画像保存する人の方が多いかもしれないが、まだまだ手書きでメモするケースも多いので。
洋食系の食事でフォークやスプーンしかテーブルに無い時、高齢の方などが食べづらそうにしていたら箸を店員に頼むなりして渡してあげよう。

こんな風に、日常で周囲を見ていると出来る気配りは山ほどあるはずだ。
これを「〇〇して」「〇〇お願い」と頼まれてからやるのではなく、自分が相手の状況だった時にやってもらえたら嬉しい事を考えて行動するのが大切である。
必要そうなものは先に用意しておこう!
これは特に仕事で必要になってくる事だ。
時には無駄になる事もあるだろうが、大抵は役に立つし自分の為にもなる。
会議やプレゼンなどがある時、指示をされる前に必要な書類を用意したり、プロジェクターなどをすぐに使える状態にしたり。

用意すべき資料が分からない…というのなら、観察不足なのだと思おう。
どんな仕事が進んでいて、自分はどんな役割なのか?近い人たちがどんな仕事をしているのかを見ていれば、おのずとやるべき事は見えてくるはず。
例えば新商品のプレゼンをする場合
新商品の良い点・悪い点などを具体的に示す資料、他者で似た商品があるのなら、それと比較した資料、使う人(買う人)たちの意見が分かるアンケートやネットの意見の収集など。
作る事で自分の知識も増え、その資料が周囲の役に立てば評価も上がる。
これを上司や同僚などから「〇〇の資料を作って」と言われてからやるより、言われた時に「準備してありますが、これで良いですか?」と渡せれば最高だ。もし資料に足りないものや不備があっても、時間に余裕があるから丁寧に直せる。
先にやった方が良いかどうしても決められない時は、指示される前に「〇〇をしようと思うのですが、どうしますか?」などと聞いても良い。指示される前にやろうとする気持ちが伝わるからだ。
常に「〇〇して」と指示され「はい」と答え、言われたものだけをやるのは楽だが、自分の成長速度は遅いだろう。
自宅に友達や同僚を招く場合
来る人数、子どもがいるかなど考えて飲み物や食べ物を用意しておく。

先日、夫の会社の従業員家族(夫婦と子ども3人…一人は乳児)が来た。乳児がいるので、奥さんがお酒を飲めるか分からなった。旦那さんはビール好きで途中から夫に合わせて焼酎になるのが分かっていたので、ビールがあるか確認。子ども達の為に麦茶とウーロン茶、奥さんは1度来た事あるのだが、お酒は飲めるがあまり強くない感じだったので、ハイボールが作れる準備をした。私がスピリッツ系好きで常に翠ジンと炭酸はある。後は長時間居るだろうから、食事の用意以外にお菓子を用意した。大人用には柿の種などのつまみ、子ども用にポップコーンやポテチ、そして乳児用にたまごボーロ。
結果、途中で買い出しに行く事もなく、乳児の子にはたまごボーロは大歓迎され、奥さんは薄めのハイボール、子ども達も食べ盛りの男の子2人なので食事以外のお菓子は必須だった。
自宅に招くくらいだから、多少の情報がある人たちかと思うので、観察してきた事をおおいに活用したい場面だ。
好みの食べ物を用意し、苦手なものは出さない…これだけでも喜ばれる。
さて、少し具体例などもあげてみたが、どうだろう?
いっぺんにやろうとせず、少しずつ気が付いた事からやってみたら良いと思う。
誰かに喜んでもらえたら、きっともっとやりたくなるはずだから。