サービス業歴約30年が教える気配り上手になる方法⑤番外編

④までに入らなかったが、書きたかった事があるので番外編。
それがお土産やプレゼントなど、贈り物について。

私は誰かにプレゼントなどするのが大好きで、何にしようか?考えている時が楽しい。
人に何かを贈るという場面は色々とある。逆に貰う事も多いと思うが、プレゼントは嬉しいがちょっと困ったり、むしろ迷惑だったりしたこともないだろうか?
ここでも気配り上手な人とそうではない人の差が出るのだ。
それではシチュエーション別でいくつか説明していこう!
誕生日
友達、恋人、夫や妻、同僚に上司・後輩…誕生日プレゼントは色んな関係の相手へあげる機会があるだろう。
全く知らない人へプレゼントする事はほぼ無いのが誕生日。ある程度の情報は「観察」と「コミュニケーション」から得られる。
何気ない会話からその時に欲しがっているものを知れたらラッキーだ。相手にもよりけりだが、はっきりと聞いた方がいい相手もいる。サプライズなど好きな相手にはダメだろうが、私のようにサプライズが苦手で回りくどい事も嫌いな人間には
「何か欲しいものある?」
と聞かれた方が早いし楽だし、必要なものが手に入るからベストなのだ。
仲の良い友達や付き合いの長い恋人・夫婦間にはありだ。答える側の気配りも必要ではあるが、これは関係性も対等な場合が多いので、お互い様という事で。
それが出来ない相手の場合は誕生日近くになってからの情報収集が大切だ。普段の会話などから何か欲しいものはないかを探り出す。
スマホなどを利用するのもいいだろう。ネットショップなどで自分が探しているフリをして「こういうストールいいね」と見せてみよう。「私はこっちが好きかな」なんて答えてくれるかもしれない。
一緒に出掛ける事が出来るなら、誕生日の少し前に「自分の買い物」に付き合ってもらおう。その時に相手が何を手に取るか、うまくいけば「これ欲しいんだよね」という言葉が聞けるかもしれない。
その中から、自分の予算に合うものを選ぼう。
上司など目上の方へのプレゼントが1番悩むところだが、自分の方が立場が下なのだから高価じゃなくてよいのだ。
自分の収入に合った予算、貰っても困らないもの、この2点は抑えておこう。貰っても困らないもの…複数持っていてもよく、小さめなもの、もしくは消えもの…食べ物・飲み物・花など。選ぶデザインは日頃の観察が必要だが、スーツの職業ならやはりネクタイ・名刺入れやハンカチなど。嫉妬深い妻や恋人がいるなら身に着けるものは避けた方が良いかも…むしろパートナーも喜びそうな、ちょっと自分では買わないチョコの詰め合わせとか。
旅行先での土産

旅行先だからもちろん、そこで有名なものが良いのは分かると思う。
職場や取引先には人数にもよるが、2種類は欲しいところだ。何故かと言えば、甘いもの系としょっぱいもの系が必要だから。大まかには甘いものが苦手、甘いもの大好き、あれば食べる、に分けられる。なので、甘いものが苦手な人用にしょっぱい系は必要で、必ず「個包装」のものを選ぼう。

親戚や仲良くしている家族への土産となると、現地から送ることが多いのではないか?魚介や肉類を冷凍で送るのもありだが、必ず電話やメールで「〇〇を送るから、冷凍庫を開けといて!」と伝えて欲しい。
うちの場合だが夫関係の親戚が多いので、ある日突然、北海道からカニとラーメンセットが届いたりする。嬉しいのだが、全部冷凍品で入りきらないことが多々ある。冷蔵も同じで急に大量の干物やらハムが届いても入らずに困る事がとにかく多い。
2~3日後に届く!と分かっていれば、その間に何とか出来る術もあるので、大きな冷蔵・冷凍品を送る場合は電話・メールはお忘れなく!
子どもが友達に配りたい!という場合は、やはり個包装のお菓子類が1番だが、仲良しさんだけに別にあげたい、という時がある。うちの娘には別にご当地ハイチュウの5個セットなどを買ってあげた。もしくはご当地キャラの文具…小さいノートセットや鉛筆など。相手の親御さんが困らない程度にしたいので1人100円ほどのが良い。高学年になったら300円くらいだろうか?それ以降は子どもに自分で買ってもらおう(笑)。
食品に関して注意したいのが「賞味・消費期限」。不特定多数相手の場合は1カ月くらい先だと良い。最低でも2週間は必要だ。冷蔵品などで消費期限が短いものは少量にとどめよう。
お歳暮・お中元
お歳暮・お中元の習慣も少しずつ減ってはきているが、高齢者が多いのでまだまだ根強い。

うちの様に親戚が多いと結構大変なのだ。
送るのは義母・義姉がやってくれているが、送られてくるものの管理が大変で。
地方の方は大きな冷凍庫を別に持っているケースが多いのか、冷凍・冷蔵品ばかりが送られてくるのだ。しかも大量に・・・
美味しいものばかりなので嬉しい反面、とにかく冷蔵庫に入りきらない(^-^;
夫の事務所にしている部屋にも冷蔵庫があるので2つ冷蔵庫があるのに入らない!
お歳暮・お中元は同じ時期に送られくるので、冷凍の干物セットが届いた後にアイスのセットが届く。そしてその翌日に鮭が1本送られてくる…そんな状態なのだ。
冷蔵品も漬物セットやハムなどの加工肉セットなど送られてくるが、消費期限が届いた時点で残り2~3日。でも、1週間分以上あったりする。
食べきれずに「ごめんなさい」と処分するものも多い。果物も全て段ボール1箱単位で来るので、知人に配ったところで食べきれない量のもある。
そこで思うのは、出来れば常温保存が出来て消費期限が長めのものが有難い。
毎年、一括で同じものを全員に送る人もいるが(実母がそう)、送る先の家族構成などを考えて品物や量を変えて欲しいと思う。
具体例としては…
料理好きな若い夫婦→オリーブオイルなどのセット・ブランド肉(量より質で一食分)
小さい子どもがいる家族→100%ジュース・レトルトスープなどのセット
高齢の夫婦→フリーズドライの味噌汁や雑炊のセット・日本茶(茶葉かティーバッグ)
など。
結婚祝い・出産祝いなど
全ての夫婦・家族にあてはまるとは言わないが、多くの家庭が妻(母)が頂きものを管理しているのではないだろうか?
その点を考えると、選ぶ基準は妻(母)の好みで選ぶのが得策だ。
よく知っている相手で夫の方が家事育児を担っているのが分かっているなら、夫(父)の好みになるが。
結婚祝い(新築祝いも)なのだが、高齢の方々で多いのが「掛け時計」を送る風習があるようだ。
家の雰囲気・インテリアの好みが分かっている相手なら時計もありだろうが、そうではない場合は貰った側が困るケースも多い。(事実、私は困った)
無難なのはカタログで選ぶタイプのもの。

これなら家の事をメインでやる人間が選ぶことになるだろう。
好みも分からない相手にインテリア関連のものをNGである。それなら消えものと言われる食品や飲み物の方が良い。お酒を飲む相手で好みを知っているなら、ちょっと良いワイン・日本酒・シャンパンなどもありだ。
ポイントは「ちょっと高級」
高級過ぎれば相手が気を遣う。自分で買うには高いけど、貰ったら嬉しいと思える程度の高級なものが良いだろう。
「これで二人でお祝いしてください」とメッセージも付けたら完璧である。
出産祝いだが、私の場合は子ども用ではなく母親が喜ぶものを贈っている。
使い勝手の良さそうなマザーバッグや授乳ケープなど。それにスタイ(よだれかけ)やちょっとした乳児用のおもちゃなどを添える。
夫が友達・知人で奥さまを知らない場合は、子ども用を選ぶがその場合は貰って困らない「おむつ」にしている。おむつケーキなるものがあるので、関係性に見合った値段のものを贈っている。これはいくらあっても困らないし、日々、使うものなのですぐに無くなるから邪魔にもならない。

もしくはレトルト食品。育児中はとにかく寝る時間も無く、少しでも家事は手抜きしたいものだ。今は袋のままレンチン出来る商品も増えているので、とにかく楽出来るものが良い。お湯を注ぐだけで食べられるものをあり。
もし2人目以降であれば、上の子どもが一人遊び出来るようなものや、寝かしつけに便利なグッズなども良い。
私が過去に贈ったもので喜ばれたもので、天井・壁にプラネタリウムや物語を映しだす簡易なプロジェクターがある。
生まれたばかりの子にばかり注目がいくので、上の子が赤ちゃんかえりしたり焼きもちを焼いてグズルるケースも多い。そんな中に自分が喜ぶお祝いをくれる人がいる!というのは、上の子にとって嬉しい事かと思う。
ちなみに私が娘を産んだ時に届いた中で、困ったものも結構ある。皆さんの気持ちは嬉しいのだが、「女の子」というだけでベビーピンクのものが多かったのだ。
洋服、スタイ、フォトフレーム・・・全部、ピンク!
まあ、高齢の親戚が多いので仕方ないのだが。
はっきり言ってピンクは苦手だし、特にベビーピンクは苦手を通りこして嫌いだ。
今は少し変わってきているが、日本ときたらベビーピンク・水色・淡い黄色の3色かナチュラル志向の白かベージュばかり。アクセントと言えば、うさぎ・くま・ひよこ・・・
申し訳ないが洋服もフォトフレームも全て未使用で終わった。
そしてこういう思いをしている母親は多いと聞く。
洋服系を贈っていいのは親の好みを熟知している方に限られる。
まとめ
贈り物も日頃の観察や情報が必要だ。
ただ、これに関してはあまり知らない人にも贈るケースがある。
全てに共通しているのは「相手の立場になって考える」ことが大切になってくる。
知らない中でも、相手のおおまかな人数・年齢層・家族構成くらいは知ることが出来る。
分からない場合は自分が「いくらあっても困らない」ものを考えてみよう。
代表格はタオル類かもしれない。バスタオルは使わないという方もいるのでフェイスタオルあたりが無難。これもちょっと自分では買えない少し高級なもの。色は難しいところだが、全く知らない相手なら白だろうか?
そして何より大切なのは「相手が喜んでくれたらいいな」と思いながら、自分が楽しんで選ぶことだ。
その思いさえあれば、きっと相手にも伝わると思っている。
「これでいっか」と適当に選んだものに気持ちはこもらない。
自分が使って・食べてみて良かったもので相手も喜びそうなものなら、それがベストである。
添えられるなら直筆のメッセージをぜひ。
あっ!メッセージの文面に「頑張って」的な言葉はやめよう。出産祝いは特に!
「育児は大変ですが頑張ってください」なんて絶対にダメ。めちゃくちゃ頑張っているのに「自分は母親としてまだまだ」と自分を追い込んでしまう真面目で優しい母親もいるから。
「私で出来ることがあれば、いつでもお声をかけてくださいね」と伝えましょう。実際にお願いは出来なくても、少し心が軽くなる言葉を。
貰う側で自分が経験した「困った」「嬉しかった」は贈る時に思い出そう。どうして困ったのか?なんで嬉しかったのか?
その理由をきちんと考えて、贈る時に反映させること出来るか出来ないかも、気配り上手かそうでないかの差である。
気配り上手になりたければ、とにかく相手の立場に立って物事を考えられるようになろう!
1つ注意点。私がそうなので・・・
気配りすべき時とそうでない時、オンオフを切り替えられるのが大切でもある。
私は出来ないので正直、人と接すると凄い疲れる。
だから一人になる時間が凄く大切になってくるのだが、気を遣わないで良い相手・場所は必要になってくる。そうでないと自分が壊れるから。
私で言えば娘以外は全てが気を遣う相手なので、出来ればパートナーや家族は気配り無用な人を選びたい。結婚2度目なのに今回も夫には1番気を遣う(^-^;
気配り上手を目指すなら、オフ出来る相手をパートナーに!それが無理なら一人の時間を確保出来る環境、ストレス発散出来る術を必ず見つけるべし。