詐欺まがいの営業電話が多い!その種類と対策

自宅に固定電話があるのだが、夫の会社と兼用で今はほぼ見ない電話帳にも載っているせいか、営業電話が後を絶たない。
会社と言っても建築の中小企業…小規模な会社なんで、企業用の複合機も必要ないし超昭和な夫にデジタル系のものは必要ない。
そんな訳でほぼ必要ないものばかりだが、もしかしたら有益なものもあるかも?とは思っているし、電話営業経験者としては無碍(むげ)に断ることはしない。
だけど!
ここ最近は特に「詐欺」と言っても過言じゃない営業が多いのだ。
そこで、こんな営業には気を付けて!という注意喚起も兼ねて書こうかな?と思った。
まぁ、ほとんどの方は何も聞かずに「結構です!」と断っているはずだけど。
私が受けた詐欺まがいの営業電話の内容をいくつか紹介していこう。
有名企業だと錯覚させるケース
3日前にかかってきた営業電話がこのタイプ。
ちょっと聞いた限りだと「東京電力」だと思える営業トークなのだ。
東京電力から紙ベースの領収書が出なくなるので、このまま紙ベースで出せる契約書を持っていくのでサインしてください、という内容。
そもそもそんな話は聞いていない。
そこで
「紙ベースが出せなくなるという話自体、聞いたことないですが?」
と言うと、それはまだ連絡がいっていないだけで、そうなるから契約書を交わさないと今後は出ない、と言う。
この手の電話は面白半分に突っ込んで論破したくなる私。(笑)
色々と矛盾点などを突っ込んだ結果、やっと自分の会社を名乗り「代理店」であることを白状した。
完全に「特定商取引法」の違反である。
この方法で営業電話してくるので多いのが「NTT」がらみだろうか?
代理店がさも「NTT」であるかの様に連絡してきて、今ならインターネット関連の契約を自社に変えさせるように仕向ける。
先日あったのが現在使用しているルーターの更新期限が近付いているから更新手続きをしなきゃいけない、という内容。
現状、ドコモ光を使用はしているが、ルーターの契約更新なんて聞いたことない。
これまた面白半分で突っ込んでみる。
「更新期限って何年でくるんですか?」と。
ちょっと詰まった後に
「10年です」と答えた。
現在のルーターだが、新居に越した時に付けたものでまだ6年。
「うちのルーターは6年目ですけど?」と言うと、少し慌てた様子でゴチャゴチャと言い始めた。(何を言ってるか今一つ分からない内容)
途中で遮って
「お話中すみませんが、御社のお名前は?」と聞くと、初めて代理店であることを言った。
これまた違法なので、その旨を伝えて電話を切った。
それ以外にもネットのセキュリティを強化しなきゃいけなくなったから、インターネット環境を確認しなきゃいけない、というのもある。
電話営業において最低限のマナーだと思うのだが、会社名・電話している人の氏名・何の目的で電話しているか・・・これは最初に伝えるべきことである。
会社名を名乗る時も大手企業だと勘違いさせるようなのもアウト。きちんと代理店であることを告げるべき。
そもそも大手企業が直接、営業電話してくることはほぼ無いと思った方が良い。
以前から付き合いがあるように電話してくるケース
これは会社宛に多いのかもしれないが。
「先日、社長さまにご連絡した件なんですが」とか
「以前にお話しした件について担当者さまと・・・」
といった感じで、他の人…特に社長や上司などとすでに話をしている、という感じで話してくるケースがある。
決定権のある人間に早く到達する為だろうが・・・
うちの様に従業員10名ほど、事務系はほぼ私が担っている会社には通用しない。
「〇〇(夫)は不在なので、私が伺います」と言うと、さも夫とは話したことがあるような口ぶりで説明してくる。
なので
「この手の電話は全て私が受けていますので、〇〇と話したことは無いはずですが?」と
突っ込んでみる。そうすると
「いえ、資料を社長さま宛にお送りしていて、その件で」
などと切り返してくる場合が多い。これもまた
「資料に関しても私が全て目を通しておりますが、その様な内容は見ておりません」
と言うと、やっと正直に説明し始める。
その時点で信用など出来ないので、全部聞くのも時間の無駄なので、
「一種の詐欺行為ですよね?違法行為になるのご存じですか?」と言えば、ガチャ切りされるか、慌てたように謝罪だけして切られる。
大人数の会社だと各担当さんなどがいるから、この手の営業が有効になってしまうのかもしれないが、社長や担当者まで到達するのにも時間かかるし、こんな手に引っかかるとも思えないのだが・・・。
もし新人さんなどでこの手の営業電話が来たら、会社名・担当者名・電話の目的をきちんと聞いた方がよい。そうする事で相手も諦める可能性があるし、上司の手を煩わせることもない。
「ただいま〇〇は不在なので、代わりに私がご用件を伺います。」と。
長々と説明してきたら
「申し訳ありませんが、端的にご用件をお願いします。」と話し、それでもゴチャゴチャ言ってきたら
「営業電話ですよね?」と聞いてしまってOKだ。「何の営業でしょうか?」もあり。
前置きが長い営業はろくな営業ではないと思った方が良い。
不用品買取業者

ここ数年、多いのではないかと思う。
ちゃんとしている所もあると思うが、その手の所は電話営業をしていない方が多いと思われる。
注意しなきゃいけないのは電話の内容ではない。
高齢者などで多いと聞くが、家にある不用品を少しでもお金に換えられるなら…と、自宅に来てもらうケースが危ない。
「家にある着ていない服、ブランド品ではなくても・・」などと言ってくる業者は要注意。
これは周囲にいる高齢者の方から聞いて、実際にネットで調べても同じようなケースを見かけるので、事実かと思う。
何が危ないか?と言えば、まずは自宅に来てもらうこと。
玄関先で済ませればまだいいが、高齢者の方だと動いたり運んだりが出来ないからと家の中に招きいれてしまうらしい。
そこで勝手に物色されたりして、安く買いたたかれたりしてしまう。
この手の業者の目的は「何でも引き取る」というのは建前で、宝石や金(きん)などが目当てなのだ。
玄関先でも古着などを二束三文で買い取り、他に宝石などがないか?しつこく聞かれるケースが多いと聞く。
家の中に招きいれてしまうと最悪、強盗まがいのこともされるケースまであるらしい。
この手の電話に出てしまった場合は
「ありません」の一言で終わらせるだけだ。それでもしつこく
「一着や二着ありますよね?」なんて言ってきても
「ありません」だし、それでも何か言ってくるなら
「違法行為で通報しますよ」と言えばよい。
もし不用品を売りたかったら、ネットで調べて評判の良いところにこちらから電話やメールしよう。
売るほどでもないが捨てるのはもったいない、という衣類などは海外に送る制度などもあるのでそういうボランティア企業などを探すのもありかと。住んでいる所で設置されている拠点回収場所を調べて持っていくのも良い。各自治体で集めてリサイクルしてくれる。
ちなみに私はベルーナ古着deミライというのを利用している。
3,500円ほどで30キロくらいの衣類・カバン・靴などを引き取ってくれる。料金の内訳は送料と発展途上国の子ども5人分のワクチン代。送った先での仕分け作業などをする為に雇用もうまれ、引き取った衣類などは発展途上国へ送られる。
衣類の整理が出来る上に寄付も出来て、いいことずくめである。
ブランド品などは売れるのだろうが、ノーブランド品は引き取ってもらえない所が多いし、フリマなども面倒で…という方にはお薦めだ。
番外編
詐欺まがいではないが、しつこく同じところから電話がくることも多いと思う。
名簿を見て電話するのだろうが、断っても名簿を消さなかったり重複して何人かの営業(ほとんどバイトだろう)が持っていると推測される。
「先日も同じ電話を頂きました。名簿から消去してください」
と言っておこう。それでもかかってくるようなら、また
「特定商取引法違反で通報します!」と。
これまた詐欺まがいではないが、営業トークとしてはどうなんだ?というのが、私が電話口に出ると「奥様」と呼びかけるやつ。
確かに私は結婚しているのだが、独身かもしれないわけで。
だいたい見ず知らずの奴に「奥様」呼ばわりされるのが嫌な私。
なので、「奥様じゃないんですけど」と不機嫌な声で返す。(笑)
ちょっとしたこちら側の反撃というわけだ。
電話営業をしていた私の経験で言わせてもらえば、「奥様」「ご主人」と言うのではなく、あくまでも「〇〇さま」と名字で呼ぶべきだ。
これと同系列な電話が選挙前にかかってくる政党からのもの。
私が出るとまず「奥様」から始まり、主婦だという前提で「消費税撤廃」やら「消費税値上げに反対」を主張してくる。
これは本音でもあるので
「いや、消費税の値上げに反対してませんけど」と返す。
そりゃ消費税含めて税金が安くなるのは大歓迎なのだが、下げた分はどこから捻出するのかが疑問でしかない。
借金だらけの日本…娘が大人になる頃、更に高齢者が増えて彼女たちの負担がどんどん増えていくとしか思えない。
だったら潔く「消費税はあげざるおえません!しかし、医療費、教育費、年金などで現在から老後の生活の不安を解消する政策を行います」と言ってくれた方がよい。
主婦だから消費税を下げると言っておけばいい、的な安易な言葉に腹が立つ。
ぶっちゃけ政治に何の期待もしていないのだが、この手の政党からの電話は面倒だけど、思わず突っ込みたくなってしまう。
対策
大抵の人は「結構です」で済む話かと思う。
書いてきたように、それでもしつこければ「違法」だと告げればよい。
気を付けるべきは多くの高齢者や情報弱者かもしれない。

3~40代でもデジタル音痴の為にインターネット系の話になると、自分が分からないから言われたら「やらなきゃいけない」と思ってしまうケースがある。
とにかくその場で自宅への訪問などを許可しないことだ。
身近な高齢者の方には分からない内容の電話がきたら、自分に相談するように伝えておこう。固定電話なら迷惑電話を繋がない・録音する機能をつけてあげよう。
もし聞いた時にはすでに契約なりしてしまっていたら、クーリングオフがきくか確認。自分で分からなければ消費者センターなどへ相談するのがベスト。
詐欺まがいの営業電話に関しては、警察が設けている相談ダイヤル「#9111」に通報してもいいと思っている。
完全な詐欺電話ではないが私から言わせたら詐欺と同じ。
かと言って「110」にかけるほどではない?というものは「#9111」に。
営業電話が全て悪いという訳でもないのだが、こういう迷惑な営業が真面目にやっている会社の邪魔をしているのだ。
実際にきちんと営業して、こちらが得するような内容だってあるのに・・・